===== 人とドラゴンの歴史 ===== これは人とドラゴンの古き契約の物語 ドラゴンはマナと自然を司る偉大な存在だ 風が吹くのも 雨が降るのも 潮の満ち引きや 大地の芽吹きも すべてがドラゴンの祝福なのだという 太古の昔より人は自然と共に生きドラゴンと共に生きていた しかし、今より1000年ほど前 人間の繁栄はついに巨大な鉄の文明を打ち立てるまでに至った 人間は安穏と享楽を手に入れたがそのために自然は壊されマナは乱された 自然とマナの壊乱はドラゴンを蝕み命さえ奪った ドラゴンたちは自然を顧みない人間の傲慢に激怒した そして、人とドラゴンは激しく争うようになったのだ 人とドラゴンの戦いは熾烈を極めた ドラゴンが火を吐き雷を降らせば 人は鋼鉄を飛ばし大地を焼く矢を射る 結末の見えぬ戦いが長く続いたと言う その状況に、先に業を煮やしたのは人間だった ドラゴンに勝利するため、異界への門を開く鍵を作り上げると 門の彼方から災厄を呼び寄せた だがそれは、決して人間の味方ではなかったのだ 災厄には人もドラゴンもなく、すべてを壊し 滅ぼし ただ世界に絶望をもたらすだけ 人間が世界の果てから呼び込んだ災厄 いつからかそれは『[[魔神]]』と呼ばれるようになった [[魔神]]による秩序の崩壊を憂いた一体のドラゴンがいた [[エリュシオン | 聖竜エリュシオン]] 光を司る最も偉大なドラゴンであるという [[エリュシオン]]は気高い精神を持つひとりの人間を選び契約を結んだ その人間こそが [[はじまりの巫女イリア]] 後に女神として崇拝される人物である [[はじまりの巫女イリア | イリア]]は[[エリュシオン]]と共に人々を説いてまわった 古来より続く人とドラゴンの絆を取り戻すことこそが魔神に対抗する力となるのだと 人々はその姿に希望を見出し再びドラゴンと手を携えることを決めたという 手をとりあった人とドラゴンは苦闘の末に[[魔神]]の封印に成功した これがイリア史のはじまりとなった『[[第一次封魔戦争]]』である 以来 人間は行き過ぎた文明を捨て、ドラゴンと共に自然に生きることを決めたのだった ==== 動画 ==== * [[人とドラゴンの歴史・前篇]] * [[人とドラゴンの歴史・後篇]]